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[BOOKデータベースより]
茶道と禅に長年の体究錬磨、修行を重ねてきた、著者が『茶は限り無き道 十牛図に学ぶ』を上梓した。「十牛図」には、牛と人とが登場する。その牛はいうまでもなくわれわれの本来の面目、自性を表わし、人はそれを探し追い求める立場を現わす。しかし、これでは求める主体と求められる客体が明らかに別ものとして扱われるわけで矛盾であるが、いつか牛を捕えてわがものとしたならば、実は本来一体、箇々円成底と知られるしかけとなっている。つまり、人が見失った人間性(自性)を取り戻す過程を、仮りに二つに分けて、人が牛を追求する形式に具象化したものである。著者の前文に「ただ私と同じように茶道を愛し、志す方々と共に、さらに精進を誓願し、“把手共行”していただくことを念じております」とあるが、まさに一生修行と領解することが“悟り”なのだと示されている。
茶は「工夫」にこそある
十牛図(尋牛―牛を尋ねる;見跡―足跡を見つける;見牛―牛を見つける;得牛―牛を手に入れる;牧牛―牛を牧う(飼いならす) ほか)
十牛図の作者・廓庵師遠禅師のこと
十牛の図に和歌を付した東福寺の清巌正徹和尚とは
茶道具に見る十牛図