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講談社学術文庫 2927
講談社 藤縄謙三
点
古代ギリシアの詩聖ホメロスが生んだ叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』。文学・思想・社会規範など西洋文化の源流の一つとなった「古典の中の古典」は、ミュケナイ文明が崩壊し、文字の使用も途絶えた「暗黒時代」に、朗誦によって残された。神々と人間が織りなす物語の魅力と、反映された史実、古代人の人間観をやさしく解読。
第一章 ホメロスの背景(歴史的背景;吟遊詩人としてのホメロス;口承詩の筆記と原典の成立)第二章 『イリアス』について(アキレウスの怒り;アガメムノンの権力;アキレウスの友情;戦闘の栄光と悲惨;ヘレネの苦悩;ヘクトルの責任感;プリアモスによる閉幕;英雄の条件;死者の魂の行方;オリュンポスの神々;詩的な宗教;比喩の世界)第三章 『オデュッセイア』について(戦後十年目の世界;英雄叙事詩と民話;オデュッセウスの冒険談;桃源境での三日間;漂泊の精神的意味;漂流地はどこか;テレマコスの活躍;王妃と求婚者たち;オデュッセウスの帰国;夫妻の再会;詩篇の背後にある現実の社会)第四章 古典としての価値
古代ギリシアの詩聖ホメロスと、その2篇の叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』。文学だけでなく、芸術と思想、道徳や人間観、社会規範など、西洋文明のあらゆる分野に影響を及ぼした「古典の中の古典」である。しかし、日本人にとっては読みにくく難解であり、挫折した読者は多いだろう。そんな「読まれざる古典」の世界を、古代ギリシア史の泰斗がやさしく案内する。古代ギリシア人の著作の多くは、現在では世界的な古典になっているが、その古代ギリシア人自身の間で「古典」といえばただ1種類、ホメロスの叙事詩だった。ミュケナイ文明が崩壊し、文字の使用も途絶えた「暗黒時代」に、なぜこの傑作が朗誦によって残されたのか。著者は、ホメロスの奇跡的な天才だけでなく、それを支えた社会の構造も奇跡的だった、という。貴族と一般民衆の全体を聴衆とし、担い手としたからこその生命力を備えているのだ。トロイア戦争における総大将アガメムノンと戦士アキレウスの「喧嘩」を発端とする50日間のドラマ『イリアス』。トロイア戦争に勝利し、故郷に凱旋するオデュッセウスの漂泊と冒険を描く『オデュッセイア』。神々と人間が入り乱れる物語の読みどころと、反映された史実、古代人の人間観が、この1冊で初めてわかる。1965年の初刊以来、半世紀にわたって読み継がれる定番解説書。巻末解説を、栗原麻子氏(大阪大学教授)が執筆。〔原本:1996年、新潮社刊〕目次はじめに第一章 ホメロスの背景1 歴史的背景2 吟遊詩人としてのホメロス3 口承詩の筆記と原典の成立第二章 『イリアス』について1 アキレウスの怒り2 アガメムノンの権力3 アキレウスの友情4 戦闘の栄光と悲惨5 ヘレネの苦悶 6 ヘクトルの責任感7 プリアモスによる閉幕8 英雄の条件9 死者の魂の行方10 オリュムポスの神々11 詩的な宗教12 比喩の世界第三章 『オデュッセイア』について1 戦後十年目の世界2 英雄叙事詩と民話3 オデュッセウスの冒険談4 桃源境での三日間5 漂泊の精神的意味6 漂流地はどこか7 テレマコスの活躍8 王妃と求婚者たち9 オデュッセウスの帰国10 夫妻の再会11 詩篇の背後にある現実の社会第四章 古典としての価値
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[BOOKデータベースより]
古代ギリシアの詩聖ホメロスが生んだ叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』。文学・思想・社会規範など西洋文化の源流の一つとなった「古典の中の古典」は、ミュケナイ文明が崩壊し、文字の使用も途絶えた「暗黒時代」に、朗誦によって残された。神々と人間が織りなす物語の魅力と、反映された史実、古代人の人間観をやさしく解読。
第一章 ホメロスの背景(歴史的背景;吟遊詩人としてのホメロス;口承詩の筆記と原典の成立)
[日販商品データベースより]第二章 『イリアス』について(アキレウスの怒り;アガメムノンの権力;アキレウスの友情;戦闘の栄光と悲惨;ヘレネの苦悩;ヘクトルの責任感;プリアモスによる閉幕;英雄の条件;死者の魂の行方;オリュンポスの神々;詩的な宗教;比喩の世界)
第三章 『オデュッセイア』について(戦後十年目の世界;英雄叙事詩と民話;オデュッセウスの冒険談;桃源境での三日間;漂泊の精神的意味;漂流地はどこか;テレマコスの活躍;王妃と求婚者たち;オデュッセウスの帰国;夫妻の再会;詩篇の背後にある現実の社会)
第四章 古典としての価値
古代ギリシアの詩聖ホメロスと、その2篇の叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』。文学だけでなく、芸術と思想、道徳や人間観、社会規範など、西洋文明のあらゆる分野に影響を及ぼした「古典の中の古典」である。しかし、日本人にとっては読みにくく難解であり、挫折した読者は多いだろう。そんな「読まれざる古典」の世界を、古代ギリシア史の泰斗がやさしく案内する。
古代ギリシア人の著作の多くは、現在では世界的な古典になっているが、その古代ギリシア人自身の間で「古典」といえばただ1種類、ホメロスの叙事詩だった。ミュケナイ文明が崩壊し、文字の使用も途絶えた「暗黒時代」に、なぜこの傑作が朗誦によって残されたのか。著者は、ホメロスの奇跡的な天才だけでなく、それを支えた社会の構造も奇跡的だった、という。貴族と一般民衆の全体を聴衆とし、担い手としたからこその生命力を備えているのだ。
トロイア戦争における総大将アガメムノンと戦士アキレウスの「喧嘩」を発端とする50日間のドラマ『イリアス』。トロイア戦争に勝利し、故郷に凱旋するオデュッセウスの漂泊と冒険を描く『オデュッセイア』。神々と人間が入り乱れる物語の読みどころと、反映された史実、古代人の人間観が、この1冊で初めてわかる。1965年の初刊以来、半世紀にわたって読み継がれる定番解説書。巻末解説を、栗原麻子氏(大阪大学教授)が執筆。〔原本:1996年、新潮社刊〕
目次
はじめに
第一章 ホメロスの背景
1 歴史的背景
2 吟遊詩人としてのホメロス
3 口承詩の筆記と原典の成立
第二章 『イリアス』について
1 アキレウスの怒り
2 アガメムノンの権力
3 アキレウスの友情
4 戦闘の栄光と悲惨
5 ヘレネの苦悶
6 ヘクトルの責任感
7 プリアモスによる閉幕
8 英雄の条件
9 死者の魂の行方
10 オリュムポスの神々
11 詩的な宗教
12 比喩の世界
第三章 『オデュッセイア』について
1 戦後十年目の世界
2 英雄叙事詩と民話
3 オデュッセウスの冒険談
4 桃源境での三日間
5 漂泊の精神的意味
6 漂流地はどこか
7 テレマコスの活躍
8 王妃と求婚者たち
9 オデュッセウスの帰国
10 夫妻の再会
11 詩篇の背後にある現実の社会
第四章 古典としての価値