[BOOKデータベースより]
個々の発達や主体のあり方が多彩なスペクトラムを描く、この時代において、ユング派心理療法はいかなるアドバンテージを有するのか。また、日本人の精神性にフィットする心理療法とはいかなるものか。現代のユング派を代表する分析家ギーゲリッヒの理論をスプリングボードとして、その優れて臨床的・実践的な側面とともに、限界点を明らかにしながら、これからのユング派心理療法の進むべき方向性を提示する。
第1章 ギーゲリッヒの臨床とユング派心理療法の未来(ユング派心理療法の現在とギーゲリッヒ;ギーゲリッヒの心理学と臨床;心理学的見方;内面性;セマンティクスとシンタクティクス;弁証法的見方;「心的」と「心理学的」の区別;意識の歴史的・個人的発達;神経症;危機と病理;セラピストの態度とコミット)
第2章 「心理学的なもの」と「心的なもの」―その鑑別と今日的展開(心理療法における「二つの対象」;ギーゲリッヒの「心理学的差異」の概念;ギーゲリッヒの発達論における「三つの誕生」;ギーゲリッヒの治療論における「鑑別診断」;ギーゲリッヒの神経症論における「四つの神経症」;「人生前半の神経症」と「人生後半の神経症」;神経症ではない「神経症」;日本における「非−神経症的な心理学的障害」;「非−神経症的な心理学的障害」の臨床)
第3章 イメージの内面性へのアプローチとこころの古層(ユングとイメージの内面性;前近代の世界と内面性;内面性の技法;内面性と結合;内面性の限界;内面的アプローチの例;イメージの直接性とこころの古層)
第4章 事例検討とディスカッション(震災を経験した30代女性の事例;留年を繰り返し来談した大学生の事例;全体ディスカッション)
第5章 イメージを「第一のもの」とする心理療法―西洋的「内面性」から東洋的「内包性」へ(「こころ」とは何か?;心理療法の本質としての「非直接性」;「第三のもの」としてのイメージ;心理療法における「第三のもの」の喪失;イメージを「第一のもの」とする心理療法;狭い「リフレクション」のループからの解放;「死体(テキスト)」でない夢;「イメージの心理療法」のもつ今日的アドバンテージ)
個々の発達や主体のあり方が多彩なスペクトラムを描く、この時代において、ユング派心理療法はいかなるアドバンテージを有するのか。また、日本人の精神性にフィットする心理療法とはいかなるものか。現代のユング派を代表する分析家ギーゲリッヒの理論をスプリングボードとして、その優れて臨床的・実践的な側面とともに、限界点を明らかにしながら、これからのユング派心理療法の進むべき方向性を提示する。
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