- ひたすら、さらに、もっと
-
エネルギー消費の蓄積史
- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2026年08月
- 判型
- 46
- ISBN
- 9784622098621
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[日販商品データベースより]
木から石炭、石炭から石油、石油から次のステージへ。エネルギー史ではこのような段階論的トランジション(転換)が定説となっているが、それは誤りである。
人類が消費するエネルギーは、低次から高次へ転換してきたのではない。機関車の多くは石炭よりも木を燃やし、炭坑の支柱は膨大な木を使った。今でも、石油生産に必要な鋼鉄、自動車道のセメント、地域によってはプラスチックも石炭で作られる。〈伝統的〉な燃料は、今も大量に消費されている。なぜなら各種エネルギーは共存関係にあり、旧が新で置き換わる関係にはないからだ。どの消費量もひたすら増え続け、それは今、史上最大レベルにある。
本書はエネルギートランジション説が単なる神話だったことを実証しているが、その欠陥は初歩段階ですでに明らかだった。にもかかわらず、あたかも真実のように受容されたのはなぜか。本書はその疑問にも答え、焦点を原子力推進に当てる。
トランジション説は、次段階のイノベーションが気候危機を解決するという先送り策を正当化してきた。しかしそれは夢想にすぎない。英『エコノミスト』誌、英『フィナンシャルタイムズ』紙ベストブックス2024選出。仏政治環境学財団政治環境学賞、仏上院歴史書賞、仏経済財務省協賛テュルゴ賞審査員賞受賞。『人新世とは何か』共著者による話題の最新刊。