- 象へ
-
- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2026年06月
- 判型
- B6変
- ISBN
- 9784862728296
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[日販商品データベースより]
作者は美術館や博物館で勤務しながら、文芸家のおびただしい遺品と向きあい対話してきた。
そこで知り得た人生や時間に対する思いが歌にも大きく投影しているようだ。
両親や夫との絆も流れる水との触れ合いのように淡々とうたわれる。
淡くはあるが浅くはない。
一つの象(かたち)を印象づけ存在させることばの力をもっているからであろう。
── 馬場あき子(帯より)
〓歌集より
古びたる蛇口がひとつ夕暮の壁にありけりここはいづこや
クリームと苺の菓子がよるべなき世の雑踏のむかうに並ぶ
逝く前に「雪か」と問ひし晩き夏まぼろしの雪その脳に降る
器みな生まれながらに飲食(おんじき)を容るる悲しみにほの明かりせり
栗〓けば遠野の会話思ひ出す 座敷童は孫だと思へ
〓〓栞
小玉 武 |はっきりと見て。情感ゆたかに詠む
川野里子|祈りの小部屋を持つ人
装幀=花山周子