- 死のワルツ ナチス帝国最後の夏
-
戦争と日常のモンタージュ
- 価格
- 3,850円(本体3,500円+税)
- 発行年月
- 2026年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784768459942
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[BOOKデータベースより]
戦争は、こうして日常となる。崩壊寸前のヨーロッパ、1944年夏。人びとは今日も恋をし、食べ、眠り、そして死んでゆく。日記、証言、ニュース、噂話―ドイツ人ジャーナリストが無数の記録を編み上げ再生する、ナチス帝国終末期の狂気と現実。
一九四四年六月六日
[日販商品データベースより]「親衛隊、彼らはすべてを心得ている。彼らはすでにすべてを試した」 ノルマンディー―トレントパーク―ノルマンディー―オラドゥール=シュル=グラヌ
「ラームおじさん、今日もまたいわしがあるよ」 コンスタンツ―ベルリン―テレージエンシュタット
「しかしわたしはコヴェントリーのことを考えます…」 ローマ―クレタ―ブレスト―リューベック
「わたしたちは悪魔の深鍋のなかに入れられてるんだわ」 ブダペスト―ザルツブルク―東部戦線―デブレツェン―オーバーザルツベルク―パリ
「だれもダンスをしない。喜びは死に絶えた。憎しみがくすぶっている」 クルムヒューベル―ブダペスト―ヒルシェク(クラインヴァルザータール)―モスクワ
「野心のある良心をもたない将校たちのごく小さな徒党」 ベルリン―ヴォルフスシャンツェ―ゲルトラウケン―ベルリン
「これらのキャベツの玉はみんな人間の灰から育っている」 マイダネク―ブレスト―ベルリン
「ヒトラーはまず尻の下に爆弾が必要だ…」 ヴォルフスシャンツェ―ベルリン―コルベルク―ロイナ
「きみは笑うことのできる星を手に入れるだろう」 ノルマンディー―ヴェルコール―パリ
「ひとりのドイツ軍兵士も降伏しない」 アムステルダム―サン・マロ―ブレスト―ベルリン
「底なしの大地は奈落のように深い海のように大きくうねる」 プロイェシュティ―ベルリン―トレブリンカ―ノイシュトゥレリツ―ボルドー―ドランシー
灰の雨1.と2. パリ―ケーニヒスベルク
1944年夏、ヨーロッパ各地で進行するナチスによるユダヤ人虐殺と、刻一刻と迫るドイツ敗北――。二つの破局を同時並行で描き出す、モンタージュ形式のドキュメンタリー。
日記、目撃証言、自己告白、噂話、新聞記事、専門文献、大衆文学……。膨大な断片的記録を縫い合わせ、ドイツ国防軍兵士、アメリカ兵、従軍記者、そして市民たちの視点から、「死のワルツ」と化したヨーロッパの実像が立ち上がる。
戦争が日常へと侵食していくなか、人びとは何を見て、何を恐れ、どう生き、そして死んでいったのか。ドイツ人ジャーナリストが無数の史料をモンタージュし、令和の現在によみがえらせる、戦前・戦中ヨーロッパの生々しい空気感。