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[BOOKデータベースより]
序章 生成・受容・変換のクロニクル
[日販商品データベースより]第一章 言葉が言葉を誘発する(読書の作法と個人雑誌;介山文庫と「一介の愚人」;投書・懸賞・新聞;ジャンルの掟と運動する言葉)
第二章 語りと文体(改変されるテクスト 初出から初版へ;「カルマ曼陀羅」の話法;紙上のユートピア;流れ出す音、越境する声)
第三章 「文学場」の変容(岡千代彦「自由活版所」と印刷のネットワーク;田川大吉郎とジャーナリズムの変容;新聞小説と挿絵のインターフェイス―石井鶴三との協働と対立;演劇化と「文学場」の変容―澤田正二郎と北村緑郎)
第四章 変換されるテクスト(「小説の筋」論争と新宗教運動―物語が世界をおおう;映画化をめぐる介入と軋轢のドラマ―時代劇映画の転機;内田吐夢の中国体験と下座音楽;戦後における受容と変換の文脈)
資料編…『大菩薩峠』関連資料集
学術書なのに面白い!――スタジオジブリ 鈴木敏夫
各界から多大な支持を得ながらも文学史的な位置を与えられなかった希代の長篇小説を、作家・作品論的視点に同時代史的視点を加味して多面的・俯瞰的に考察する。
「『大菩薩峠』との出会いは、小学生の時に観た内田吐夢監督の映画だった。机龍之助が見せる「音無しの構え」に、子どものぼくは息を呑んだ。以来、この未完の大長編を二度読んだ。そして死ぬ前に、もう一度、読んでみようと思っている。なぜ、この終わりなき物語は、人をこれほど惹きつけるのか。なぜ、目的もなく漂泊をつづける龍之助に、日本人は自分を重ねてしまうのか。紅野謙介さんは三十年をかけて、その謎に挑んだ。本書を読むと、『大菩薩峠』とは単なる剣豪小説ではなく、日本人の精神の深いところに触れてしまった作品なのだと、あらためて気づかされる。(鈴木敏夫)」